使い勝手を追求してあちこちで求めているうちに30個以上のシャトルが集まりました。
タティングは、この他に、ニードルタティング(needle
tatting)、フックタティング(hook tatting)があります。それぞれ、シャトルの代わりに縫い針のような糸通しがついた針、細長いかぎ針を使いますが、私はこれらの道具は持っていません。
画像横の説明文の記号や用語の意味は以下のとおりです。数字の単位はmmです。
L:長さ(Length) W:幅(Width) H:高さ(Height) S:糸巻き部分の高さ(Space)
ポイント:シャトルの先端が尖っているものを指します。糸をひっかけるためのパーツです。
フック:かぎ針のように糸をひっかけられる部分を指します。これも糸をひっかけるためのパーツ。
合わせ:ここに紹介している替えボビンタイプ以外のシャトルは、上下の板が両方の先端で合っていて、糸がほどけないようになっています。このぴったり部分に隙間があると、シャトルを落とした時などにどんどん糸がほどけてしまいます。
・プラスチック
安価なので、ビギナーにはお勧め。ポイントがしっかりしていて細い糸にも向きます。ただし、合わせが甘いものはどうにもなりません。クロバーのカラーはひどいです。18番くらいの太い糸ならなんとか。
上:Comfi
L:64 W:19 H:16 S:8 取り落とさないようにエッジがついています。確かに取り落としにくくて扱いやすいのですが、ポイントが太いのが難点。Lacisで購入。
下:クロバー べっ甲シャトル
昔の型です。合わせやポイントの具合が適度なので、プラスチックではこれが一番好きです。手芸店で購入。カラータイプもサイズはほぼ同じです。
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上:Susan Bates
L:65 W:17 H:11 S:8 クロバーのべっ甲シャトルと同じ規格です。ささくれが少しありますが、合わせはとてもしっかりしていて、細い糸でも扱いやすいです。SNOWGOOSEで購入。
下:BOYE
大きく見えますが本当に大きいのです。ポイントは尖っていませんが、充分に細くて使いやすいです。ポイントが左手に刺さるのが嫌いな方にはお勧めです。SNOWGOOSEで購入。 |
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ドイツ製べっ甲調シャトル(INOX)
L:67 W:18 H:12 S:9 ポイントはありません。ポイントなしタイプは、ジョイントの時に不便そうでこれまで使わなかったのですが、シャトルの動きが一番楽なことを最近、ようやく発見しました。ジョイントの時には、私は手近なシャトルのポイントやレース用のかぎ針などを使っていますが、タティング用の小さなかぎ針も売られています。このシャトルは少し大きめで、とても扱いやすいです。SNOWGOOSEで購入。 |
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L:63 W:17 H:11 S:9
こちらもドイツ製。デュッセルドルフに行った時にも、デパートでみかけたシャトルなので、ドイツでは一般的なものなのだと思います。糸を最初に通す部分が円形ではなくて縦に隙間があるので、糸を通しやすいです。SNOWGOOSEで購入。 |
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L:69 W:19 H:7 S:5
フランス製だそうです。何かのオマケかしら?と思えるような軽いものです。合わせが硬すぎないので
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・プラスチック、フック付き(AERO)
糸を巻く部分が替えボビンになっていて、とても機能的なシャトルです。ボビンの中心には刻みがついていて、空回りせずにしっかりと編めます。先のフックはかなり細いので、ミシン糸でも充分に編めます。ボビンは日本の普通のミシンでも巻ける中心径です。やや大きめのシャトルです。デイリーに最高の使い心地です。
L:77 W:21 H:12 S:6
Lacis他で購入。ボビンの溝はだんだん甘くなってしまうので、替えボビンも一緒に買っておくと便利です。 |
・金属
上:Boye
L:72 W:21 H:9 S:5 下:Susan Bates
どちらもLacisで購入。替えボビンですが、どちらもアメリカ仕様なのか、私のミシンのボビン巻きでは巻けません。それでも、シャトルよりはボビンに手巻きの方が楽ですが、小さなボビンなので少ししか糸を巻けません。
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真鍮製
L:67 W:9 H:8 S:7 糸巻き部分が2本のポールなので、巻き始めにくるくる回ってしまうことがありません。合わせが堅いし、ポイントもかなり鋭いので、細い糸向きです。少々値が張りますがお気に入りの一つです。
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NEW!
L:93 W:24 H:7 S:7 これはビクトリア調シャトルの復刻版です。手ごろなお値段なのでシルバーとゴールドの二つを買いました。かなり大きいものです。合わせがものすごく固くて、手縫い糸サイズでも巻くのにはかなり苦労しました。ポイントがあまり鋭くないので、細い糸の場合はかぎ針を使う必要がありますが、40番のレース糸なら充分に使えます。Handy Handsで購入。 |
・天然素材
値段は張りますが、天然素材ならではの手触りの良さがあります。見た目も高級感があって素敵。
L:26 W:10 H:4 S:3
白蝶貝でできています。一番小さいサイズのを買いました。材質の問題上、ポイントがついていないものしかありません。合わせはとてもしっかりしているので、ポイントが無くてもいい、という人にはお勧めです。
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L:65 W:20 H:7 S:6
水牛の角でできています。ささくれなどがないので、糸を痛めません。とても軽くて扱いやすいものです。SNOWGOOSEで購入。 |
・木製
軽くてなじみがいいので、持ち歩きに便利です。
上:Exotic wood
L:74 W:17 H:14 S:11 木に細かい穴があるので、エッジは多少ひっかかりますが、厚みがあって、大量に糸を巻けます。Lacisで購入。
下:Lilac wood
薄紫の木目が美しいシャトルです。こちらは滑らかできめが細かい木なので、ひっかかりはまったくありません。Snowgooseで購入。 |
・木製、フック付き(GR8)
こちらも替えボビン。ミシン用のボビンが使えます。AEROと違って後ろがつるりと丸いので、シャトルを返す時に邪魔になりません。
L:57 W:20 H:13 S:8 Snowgooseで購入。ジャノメミシンのボビンはぎりぎり使えません。少し薄めのボビンがいいようです。 |
その他の道具
ハサミ:これはどんな手芸でも絶対に必要ですね。私は普通の事務用のものを、糸専用に使っています。
かぎ針:ポイントやフックがついていないシャトルなどを使うときに。ポイント付きでもかぎ針を使う方がスムーズに作業できる場合もあります。